ブラウザで登録して、そのまま無料で始めやすいのはMakeとZapierです。n8nは自分でサーバーを用意するCommunity Edition、Power AutomateはWindows上のデスクトップ版にも無料で使える範囲があります。ここを分けて比べます。
無料枠は数え方が違うため、数字だけでは比べられません。副業初心者が3ステップ以上の自動化をクラウドで作るなら、Makeが始めやすいというのが今回の結論です。
以下、4つの数値を並べていきます。
ノート


これは公式に公開されている数値の比較です。使い心地の比較ではありません。
- 4つすべてを実際に使い比べた記事ではありません
- 比べているのは、料金・無料枠・制限といった公開されている数値です
- 使用感やつまずきやすさは、実際に使ったものだけ別記事で書いています
- 数値はすべて2026年9月6日に各社公式ページで確認しました
自動化ツールの比較記事は「実際は全部使ってないのでは」と思うものが多いので、先に自分の立場を書いておきます。AutomaNoteで実際に動かしているのはMakeだけです。
1. 無料で始める方法を比べる
ここが一番はっきり差が出ました。
| ツール | 無料で使い続けられるか |
|---|---|
| Make | できる(無料プランあり) |
| Zapier | できる(無料プランあり) |
| n8n(クラウド版) | できない(トライアルのみ) |
| n8n(セルフホスト) | できる(Community Edition・自分でサーバーを用意) |
| Power Automate(クラウド) | 試用後は利用条件を確認 |
| Power Automate Desktop | 無料で使える範囲あり(Windows・機能制限あり) |
n8nは、自分でサーバーを借りて立てる「セルフホスト」なら無料です。ただしDockerやサーバー管理の知識が要るので、副業を始めたばかりの人が最初に触るものではありません。
Power Automateのクラウド機能は試用後にライセンス確認が必要です。一方、Windowsには追加料金なしで使えるデスクトップ版の範囲があります。ただしクラウド連携、共有、管理機能は同じではありません。会社の環境で使う場合は、情報システム部門へ確認してください。






2. 無料枠の中身を比べる
まず、クラウド上で無料プランを続けられるMakeとZapierを並べます。
| Make | Zapier | |
|---|---|---|
| 月に使える量 | 1,000クレジット | 100タスク |
| 作れる自動化の数 | 作成は自由(同時稼働は2つまで) | 数は無制限 |
| 1本に入れられる処理 | 制限なし | 2ステップまで |
| 実行間隔 | 最短15分 | 15分 |
数字の桁が違って見えますが、数え方の単位が違うので単純比較はできません(これは後で説明します)。それでも、はっきり効いてくる差が1つあります。
Zapierの無料プランは「2ステップまで」です。つまり「きっかけ+処理1つ」しか作れません。
AutomaNoteで作った「スプレッドシートに行が増えたらGmailを送って、送信済みと書き戻す」は3ステップなので、Zapierの無料プランでは作れません。書き戻しができないということは、二重送信の防止も入れられません。






3. 有料の入口はいくらか
無料枠を超えたとき、いくらから始まるか。
| ツール | 一番安い有料プラン | 課金の単位 |
|---|---|---|
| Make | Core $12/月 | 組織単位 |
| Zapier | Professional $19.99/月〜 | 組織単位 |
| n8n Cloud | Starter €20/月(年払い時) | 組織単位 |
| Power Automate | Premium $15/ユーザー/月 | ユーザー単位 |
※Make・Zapier・Power Automateは年払い時の金額です。月払いはこれより高くなります。
注意したいのはPower Automateで、ユーザー単位の課金です。ひとりなら$15ですが、5人で使えば$75。他の3つは組織単位なので、この点だけ考え方が違います。
ひとりで使う前提なら、Makeの$12が一番安い入口になります。
4. 「1回」の数え方が違うので、単純比較はできない
ここは正直に書いておきます。4つとも消費量の数え方が違うので、無料枠の大小を厳密に比べることはできません。
| ツール | 数える単位 |
|---|---|
| Make | クレジット。モジュールが1回動くごとに消費(非AIなら1動作=1クレジット) |
| Zapier | タスク |
| n8n | ワークフローの実行回数 |
| Power Automate | プランごとの実行上限 |
とくにn8nは「ワークフローが1回動いた」で数えるので、中に処理が10個あっても1回とカウントされます。Makeは10個動けば10クレジット。この時点で、数字の意味がまったく違います。
つまり「Makeは1,000でn8nは2,500だからn8nのほうが2.5倍おトク」という計算は成り立ちません。処理の数が多いワークフローほど、n8nの数え方が有利になります。



5. どれを選ぶか
数値だけから言えることを、状況別に整理します。
| あなたの状況 | 向いていそうなもの | 理由 |
|---|---|---|
| 副業で初めて自動化を触る | Make | 無料で3ステップ以上作れる。ここが決定的 |
| とにかく1本だけ動けばいい | Zapier | 2ステップで足りるなら手軽 |
| サーバーを自分で立てられる | n8n セルフホスト | 実行回数の制限なしで無料 |
| 勤務先がMicrosoft 365を全社導入 | Power Automate | 既存の権限と環境に乗れる可能性がある |
| 処理数の多い重いワークフローを回す | n8n | 実行回数で数えるため消費が読みやすい |
AutomaNoteでMakeを使っている理由も、上の1行目そのままです。無料のまま、安全装置を入れた自動化を最後まで作れるのが大きい。
この記事で書けていないこと
数値では見えない差が、実際には大きいです。
- 画面の分かりやすさ、日本語の情報量
- エラーが出たときの原因の追いやすさ
- 連携できるアプリの実際の使い勝手
- テンプレートの質
このあたりは実際に使わないと書けないので、この記事には書きません。n8nについては今後実際に動かして、Makeと同じ自動化を両方で作った比較記事を出す予定です。そこで初めて使用感の話ができます。






まとめ
- ブラウザで無料から始めやすいのはMakeとZapier。n8nとPower Automateには別の無料ルートもある
- Zapierの無料は2ステップまで。安全装置を入れる余地が無い
- ひとりで使うなら有料の入口はMakeの$12が最安
- Power Automateだけユーザー単位課金
- 消費量の数え方が4つとも違うので、無料枠の数字は直接比べられない
- 副業で最初に触るならMake
※料金・プラン内容は変更されます。この記事の数値は2026年9月6日に各社公式ページで確認したものです。契約前に必ず最新の情報をご確認ください。
出典
- Make 料金プラン:make.com/en/pricing
- Zapier 料金プラン:zapier.com/pricing
- n8n 料金プラン:n8n.io/pricing
- Power Automate 料金プラン:microsoft.com
次に読む
- Makeの無料プランはどこまで使える?実際に動かして確かめた — 無料枠の実測値
- Makeのクレジットはどう減るのか — 消費の数え方を詳しく
- Makeの料金プランの選び方 — 有料に上げるタイミング
数字だけ確認したいときはMakeの数値まとめとよくある質問22に早見表があります。読む順番に迷ったらはじめての方へ|AutomaNoteの歩き方をどうぞ。
次の一歩:自分のアプリで試してみる
ひとりで最初の1本を作るなら、まずMakeの無料プランで操作感を確かめるのが分かりやすいです。
Makeは無料プランから試せます。紹介リンクを含みますが、読者の料金が上がることはありません。

